星のカービィ 鏡の大迷宮 

2023年11月3日金曜日

ゲーム ゲームボーイアドバンス 任天堂

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独断と偏見とちょっとしたスパイス 60

星のカービィ 鏡の大迷宮
─4人のカービィが鏡の国を大冒険─

『ハル研 星のカービィ 鏡の大迷宮』より引用




の思い出はレトロになりました。


初めて『星のカービィ 鏡の大迷宮』を遊んだのは小学5年生の頃。
名前も顔も出てこない友達から教わったガブリエル(ボスキャラ)の攻略法に、
マスターハンド・クレイジーハンドのスマブラボスの参戦。
最強の能力『スマブラ』。

全てを100%にした後も一生懸命に新しい遊び方を考えたり。
(カービィのゲームはゲームの達成率をパーセントで教えてくれる。)

ゲームをしゃぶり尽くすが如く遊んでいたあの頃。 懐かしい。


ゲームが発売されてから19年。私が初めてこのゲームを遊んでから18年の時を超え、

ついに「ゲームボーイアドバンス Nintendo Switch Online 」にて
今年9月29日より配信が開始されました。


ニンテンドーは過去作の配信にはすごく慎重で、
特にアドバンスのゲームやゲームキューブ時代の作品の配信はあまり進んではいません。

だから今となっては中々遊ぶ機会が無かったアドバンスのカービィが、
現行ハードのswitchで遊べる事に感動を覚えます。

早速遊び、そして100%にしてきました。



今回の独断と偏見とちょっとしたスパイスでは、
そんな思い出のゲームを取り上げたいと思います。




今回取り上げるのはゲームボーイアドバンスソフト。
『星のカービィ 鏡の大迷宮』



2004年よりゲームボーイアドバンスにて発売されました。


パッケージでカービィが持っているケータイひとつを取っても時代を感じる。

スマホが無いのは当然なんだけど、
パカパカ開かない昔のケータイってもはや旧時代感すらあるよね。
ゼロ年代前半ぐらいのイメージ。




4人までの協力プレイが出来る本作は、
9つのエリアに分けられた一枚マップの「鏡の国」を駆け巡り、探索していく。
いつものカービィだったら一つ一つのステージをクリアしていく流れだけど、
そこがいつもと大きく違う点。


エリアごとにボスや宝箱が隠されている。

プレイヤーの最初の目標はエリアごとに異なる地図を確保して、
エリア全体のマップを把握する事。

そして次に冒険の拠点となる「セントラルエリア」と、
各エリアを接続するスイッチを押して、拠点と各エリアの行き来を楽にする事。

拠点と各エリアを行き来する事で、
ダンジョン攻略や宝箱ゲットに必要な能力を準備する事ができる。

最終的には宝箱を回収しつつボスを倒して鏡をかけらを8つ集め、ラスボスに挑む。


またこのゲームの面白いのは味方NPCがいる事。
今回のお話ではカービィは4人に分裂してしまう。

プレイヤー以外のカービィは各マップを個人個人が好きに冒険している。

そしてピンチの時や困った時は電話一本で呼び出す事が出来る。心強い。

基本的に弱いから敵やステージギミックですぐやられてしまう。
ボス戦でもあまりあてにはならない。

けど体力回復してくれて、何よりカラフルなカービィが画面上で
わちゃわちゃしているのを見るだけで癒される。





このゲームをやって驚いたのはその高度なピクセルグラフィック。

画がとにかく美しい。びっくりした。
もしもこれが今日、今発売されたとしても評価されるゲームだと思う。
そして、「クラシカルなドットカービィが復活。」と好意的に評価されるだろう。

最初は、レトロなピクセルアートを売りにしているゲーム作品が多くある今。
ゲームボーイアドバンス時代のピクセルを受け入れられる土壌があるからかなって思った。

でも一時遊んでみて思った。今にも通用するぐらい洗練されている事に。

飛んで走って動かして。その時その時のカービィや敵キャラがとにかくカワイイ。
ステージの背景の絵も綺麗で、ステージの没入感が違う。


敵キャラにやられた時のカービィ 細かい。

カービィのリアクションも細かい。
上の写真は炎系の攻撃を受けた直後の様子。しかも映るのはほんの一瞬。
職人芸と言ってもいいでしょ。



昔、ゲームはグラフィックだけじゃないと信じていた。
でも最近はグラフィックもある程度は無いと遊べないと思うようになった。

64のカセットをswitchでいくつか遊んだ。
罪と罰』、『マリオカート64』、『スターフォックス64』。

あのポリゴンがどうしても受け入れられなかった。
小学生の頃『スターフォックス64』が大好きだった。
今でも遊ぶと面白いと思ったし、今でもたまにプレイする。

でも正直、今の感性では厳しいものを感じた。


去年、久々にPS3で『龍が如く』を遊んだ時にも、
グラフィックの古さが喉に魚の小骨が刺さったかのような違和感がずっと残った。

そこで私の感性もアップデートされていた事に気が付かされたよ。

でも、このゲームは“今でも普通に遊べる”
これってとても凄い事だと思う。

古臭さはある。
携帯ゲーム機故の簡易的な操作性は、今ではスマホゲーにも劣るだろう。

それを問題に感じない画の力があった。




そしてここが重要、単純に遊んでいてすごく楽しい。
一枚マップを手探りで冒険しつつ、地図を手に入れて活動エリアを広げていく。
カービィらしからぬゲーム体験がまた良かった。

でも「子供向けゲーム」と油断しているとガンガンやられていく。

カービィには敵キャラを吸い込む事で相手の能力をする事コピーができる。
しかしステージギミックも色々あって、結局ひとつの能力でごり押しができない。

能力をとっかえひっかえしながら進む形になる。


その辺は正直なめていた。
小学生の頃クリアしたゲームなんだから、もっと楽にイージーに遊べると思っていた。

でも違った。油断するとあっさりと死んでしまうぐらいに難しい。

残機はあるけどゲームオーバーは実質無い。
残機ゼロになったら、セントラルエリアで残機×2の状態でリスボーンする。

仮にゲームオーバー画面があったなら、何回表示されたのだろう。



カービィのゲームでありがちのミニゲームは四種類。
※「かちぬきボスバトル」は隠し。



「刹那のつまみぐい」のレベル3だけはクリア出来ませんでした。

これは、リンゴが表示された瞬間に誰よりも早くAボタンを押すゲーム。
NPCにいじめられ、一人負けしました。
ゲームって辛いね。脳が破壊されました。







白かった。とっても。

正直最初は「思い出補正もあるから微妙かも。」って思っていた。
全然そうじゃなかった。むしろ今でもあまり古臭さを感じないゲームだった。
特に丁寧なピクセルグラフィックは現代でも通用する素晴らしい出来で、
とても楽しい時間が過ごせました。


まあまあ、よくよく考えれば初代スーパーマリオブラザーズも、
一周回ってレトロゲームのアイコニックな存在になっちゃったし、
「古臭い」という感想も案外、現在の流行との相関的な評価に過ぎないかもね。


小学生時代のゲームがこうやって現行ハードで遊べるいい時代が始まりました。

今年はロックマンエクゼの移植も発売されたりと、
何かもう20代後半から30代前半の狙い撃ちしたかのような作品が多くていいですね。

この調子で『夢の泉デラックス』とか、『スターフォックスアサルト』が遊びたい。

ピクセルグラフィックが好きなら、
良かったら是非とも遊んでみて欲しい。

ゲームボーイアドバンスのレトロさと、その綺麗さにきっと驚くはず。

そして、何よりも面白いのだから。おすすめです。


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