ポケモンカードGB 

2024年1月26日金曜日

ゲーム ゲームボーイ 任天堂

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 独断と偏見とちょっとしたスパイス 61


ポケモンカードGB
─ポケモンカードを一番手っ取り早く体験できるゲームボーイの名作─

INSIDE
「『ポケモンカードGB』3DSバーチャルコンソールで配信開始!
3DS VCの通常配信はおよそ8か月ぶり」より引用


ケモンカードが資産価値があるものとして俄かに騒がれ始めてから早数年。

未だに高値で取引されている事もあってか、
良くも悪くも話題が絶えないポケモンカード界隈。

ぶっちゃけこんな調子だとお小遣い目当てで小学生だって転売やっちゃうだろうし、
真面目にポケモンカードを遊びたいプレイヤー勢にとっては、
好きな弾のパックもろくに買えないという冬の時代が続いている。

新規プレイヤーとしてポケモンカードを始めるにしても、
例えばお試し様のデッキセットが入っているスターターパックならわりとすぐに手に入る。

しかし現行の環境でも使えるデッキを一から作るとなると数万円の初期投資や、
そもそも一緒にやる友達がいないと中々カードゲームは手が伸ばせない。

個人的にはカードとかのコレクターになる気は無いものの、
ポケモンカードのイラスト自体はわりと色んなシチュエーションがあって好き。

毎年その年作られたカードをまとめた画集とかあったらいいのになって思う。


さて今回取り上げたい作品はこちら。
『ポケモンカードGB』


今だと懐かしいハードとなったゲームボーイで遊べるポケモンカードです。



PS2やDSが現行だった頃は、
まだトレーディングカードゲームのコンシューマーゲームが出ていた。
デュエマだったり、遊戯王だったり。

特に遊戯王とかは特典でレアカードも付いて事もあってか、
兄がいる友達の家にお邪魔するとわりとゲームや攻略本があったりした。
一方ポケモンカードが今みたいに人気に火がついたのはここ最近。
息の長いゲームではあるもののあまりコンシューマーゲーム化には恵まれない。

調べた限りだと『ポケモンカードGB』と
『ポケモンカードGB2GR団参上!』のみとなっている。
だからポケモンカードがバーチャルコンソールで配信された事で、
初期投資を限りなく抑えながらポケモンカードが体験できるのはとてもありがたい。

古いカードとは言え現実でゲームと同じデッキを組んだら、いくらかかるかわからない。

あれだけ高いとリアルの場でカードゲームとして使うには躊躇していまいそうだ。

一通りのルールは小学生時代に覚えたし、
大人になってから何度か友達からスターターパックを借りて対戦もした事はあったので、
対戦の流れは知っていただけに、スムーズに遊ぶ事ができた。
1998年から大きなルール変更が無かっただけに結構遊べる。

結果15時間(寝落ち含む)遊んでしまう。


ただし、カードのバランスはわりと大味な所はある。
・手札を全て捨てる代わりに7枚をドローできるオーキド博士
(無論手札が無い場合は、デメリット無しで手札を引く事ができる。)
・デッキから2枚引くマサキ
・序盤から大活躍。低エネルギー、高HPのカポエラー
・1エネルギーをつけるだけで毎ターンカードを1枚ドローできるガルーラ
・場に出るだけで無条件に相手ポケモン1匹に30ダメージを与える凶悪なサンダー

シンプルだからこそ強力なカードの数々。
他のゲームだったら禁止カード級の凶悪カードをプレイヤーもCPUも互い使いまくれる。

私はドローが大好きだからとにかく手札を引けるカードは好き。
とはいえドローできるカードって基本的にシンプルで凶悪だから、
禁止カードにならないのが不思議。

ガチ勢がデッキ構築したら、環境はすぐにでも人外魔境になりそう。
オンライン対戦という概念があまり無かった時代で良かった。

そして基本的に相手に大ダメージを与える技にはデメリットが大きい。
ポケモンカードにはエネルギーカードというものがあり、
このカードは毎ターンに1枚自分の場のポケモンに装着する事ができる。

ポケモンは技を使う際には、
決められたエネルギーカードを装備させないとカードは使えない。

しかし、強力な技になるとエネルギーカードの枚数が増えたり、
またはエネルギーカードをトラッシュ、つまり捨てないと使えない技が多い。
この規制によって単純なパワープレイ。ごり押しができない環境だからこそ、
強いカードがさらに強さを引き出している。

また一見強そうなカードでも、
よくよく考えると技デメリットが大きくてピーキーな性能になっている事も。
でも終盤でもエネルギーの消費を考えないといけないバランス。これはこれで良かった。


カードを集めて試行錯誤しながらデッキを作り上げる。
トレーディングカードならではのこの流れはやっぱり楽しい。
このゲームにはお金の概念は無く、相手と対決して勝つとカードのパックをもらえる。




パックのカードはもちろんランダムで、
プレイヤーは対戦の数をこなす事でカードを集めていく。
その辺はリアルで、ある程度様々なデッキを作るにはそれなりにカードが必要になる。

そこが結構ネックで、
例えばデュエマのアプリ『デュエル・マスターズプレイス』では、
不要なカードや一定の枚数以上の同名カードを入手すると、
そのカードをポイントに還元して欲しいカードと交換したり、
そもそも複数のデッキで同種のカードを使い回す事ができる。

しかしこのゲームではもし二つのデッキで「マサキ」を3枚ずつ入れたいとする。
その場合6枚「マサキ」を入手する必要がある訳だ。
ポイント還元もできない。

カードゲームのコンシューマーって、
金銭的予算度外視で沢山デッキを作れる事が強みだど思うので、その辺は残念に思う。


ポケモンカードのグラフィックが結構再現率高め。
ゲームボーイという限られた性能の中で、ここまでカードを収録できたのは凄いと思う。
実際のカードゲームのイラストの特徴をよくゲームボーイに落とし込んでいる。

ゲーム内のポケモンのイラストはどれをとっても「何だお前は。」って思う事は無い。

ここでは4匹のポケモンを見て欲しい。どのポケモンもよく特徴が表現されている。

またUIも分かりやすくて、今でもノンストレスで遊べるのも大きい。
レトロゲーム特有の苦行感が無いの今でもまったく問題なく遊べる。

ちなみにマップ移動もこんな感じなのでストレスは無い。

ゲームの目的、それは本編同様8人のクラブマスター(本編で言うジムリーダー)を倒して、4人のグランドマスター、そしてライバルを倒して伝説のカードを手に入れる事。

クラブマスター・アカバネ戦


ただし一部話を進めてしまうと本編中2度と手に入れられないカードや、
参加できないイベントがあるので気になる人は攻略サイトは一度目を通した方がいい。
その辺はわりと理不尽だと感じるが、昔のゲームだと割り切るしかないだろう。



ラスボス戦時に使用していたデッキ
最初にもらえる「ヒトカゲとともだちデッキ」を改良している。

  • 炎エネルギー×10
  • 雷エネルギー×8
  • 闘エネルギー×8
  • 無色2個エネルギー×2
  • ヒトカゲLV10×2
  • リザードLV32×2
  • リザードンLV76×1
  • ガーディLV18×2
  • ウィンディLV45×1
  • ピカチュウLV12×2
  • ピカチュウLV14×2
  • ライチュウLV40×1
  • ディグダLV8×2
  • ダグトリオLV36×1
  • エビワラーLV33×2
  • コラッタLV9×2
  • ラッタLV41×2
  • ガルーラLV40×1
  • オーキドはかせ×3
  • マサキ×2
  • エネルギー・リムーブ×1
  • モンスターボール×2
  • パソコン通信×1

いい点は、毎回違う展開が楽しめる事。
毎回違うエースカードで戦えるからマンネリ感はしない。
序盤は苦しいがどうにか時間を稼ぎつつ「オーキド博士」で手札を回し、
中盤以降はエネルギーカードを十分に装備したエースカードを軸に場を制圧する。
毎回フィニッシャーが変わるから、使っていて楽しかった。
序盤の苦しさも、カードゲームのやりがいとして割り切れるし。


弱点として闘タイプの滅法弱い事。
特にクラブマスター山口にはこのデッキではどうやっても勝てない。
またデッキ相性的に、速攻デッキにもかなり弱い。
特にワンリキーやエビワラー、ケンタロスが序盤に出されると苦戦します。
手札事故も多発気味。初動が悪いと苦戦しやすい。
改良点を上げるとしたら闘タイプのポケモンを超タイプにする事。
そしてサーチ系カードや妨害系カード「エネルギー・リムーブ」を増やす事。

いい案あったらコメント欄までお願いします。




白かった。こうやって昔のゲームが遊べるっていいよね。
ゲームボーイは内臓の電池が切れるとセーブできなくなるから、
実機プレイのハードルは高いだけに現行機で遊べるのは凄く助かる。

ポケモンカードの主なルールはそこまで変わっていない事もあるので、
もしもポケモンカードを一度遊んでみたいという人は、
一度このゲームを遊んでみて欲しい。

全体的に大味な印象はあるものの、すごく楽しいからおすすめです。

ちなみに自分が使ったデッキのエースカード「リザードン」は、
楽天で18万を超えていました。



やっぱポケモンカードは魔境、だね。



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