独断と偏見とちょっとしたスパイス 81
菊池BBフィールド
─荒廃した近未来感があるバトルフィールド
年明けの3日。テレビでは箱根駅伝の復路が放送されている。
今年は土日が重なり4日、5日も休みとなった事もあって、
社会はまだまだ正月のゆったりした雰囲気が残っていた頃。
私はとある場所にいた。それが菊池BBフィールド。
菊池市にある「お城」が目印のサバゲーフィールドだ。
現地には9時半集合。友達と乗り合わせで行ったので8時に集まって現地へと向かった。途中で昼食で食べる弁当やおやつ。ドリンクに軍手なんかを買っていく。釣りで天草に行く時と同じ流れ。現地での販売もあるそうだけど、ある程度のものは事前に準備した方がいいだろう。ちなみにサバゲーはこれが2回目。前回プレイしたのがコロナ前だったので6、7年ぐらい前だと思う。装備はほとんどレンタルで今回は参加させていただきました。
フィールドへと続く道。雰囲気がある。正月の飾りが飾ってある。
このフィールドの特徴としては、元々温泉旅館だった場所の屋外スペースが、丸々サバゲーフィールドになっているという事。何となくバブリーな印象がする豪華な城を尻目に、サバゲーでドンバチ弾ける事ができる。廃旅館をバックに戦う。フィクションである「荒廃した近未来で、廃墟をバックに戦う。」そんなシチュエーションが楽しめる場所だった。
ネットの情報によれば2000年代の後期まで営業されていたとの事。
ポストアポカリプス感マシマシで、オブジェとしては満点。
迫力の天守閣。「廃城をバックに」という言葉が合う。昭和のバブリー感がして良き。
菊池BBフィールドは小高い丘の上にある。旅館が営業されていた頃は、
景色も売りの一つにしていたのだろうね。
参加者はおおよそ20人前後で、参加者はそれぞれ軍用プロテクターで固められている方が多かった。ラフな格好で参加されている方は少なく、サバゲー好きが集まっている。ちなみに中には自衛官顔負けの迷彩仕様の方や、そもそも現役の自衛官までいる。武装の様々で、アサルトライフルやハンドガンに対戦車ライフル。グレネードまで。凄い。
今回レンタルした装備はマスクとエアガン。かっこいい。
9時半過ぎから注意事項を講習が行われ、それから2つのチームに分かれてバトル開始。毎回ゲーム内容は変わる仕様になっていて、防衛線やチームデスマッチみたいなFPSぽいモードから、正月という事でお年玉争奪戦という特別バトルまで、東側陣地と西側陣地を入れ替えながら各モードを2回ずつ戦う。基本的にフルオートでの射撃は制限されていて(一部のモードのみ解禁される事も。)単発射撃での戦闘が求められている。
前回参加した時はわりと一戦あたりのインターバルがすごく短くて、バスケとかハンドボール並みにしんどかった記憶があるのだけど、今回はそういう事は無く、わりとインターバルが長めに設定されているからそこまでハードでは無かった。ゆっくり次戦に向けて弾の補充や水分補給が出来る。
元々池だった場所に台が設置されて、アスレチックなフィールドになっている。見通しのいい高台は絶好の交戦ポイントだが、足場が悪いので参加される方は危険に気を付けて欲しい。台も結構ぐらつくのでちょっと怖かった。
おそらく旅館時代のライト。文明が自然に帰っている感じがすごくいい。
射撃場。ここでは参加者さん達が各々射撃練習をされていた。
ノリ的には釣り船とかと近い空気感。
男性比率が高い趣味の空間だと、わりとみんなベタベタしないだけど、一方で皆協力的で和気藹々としている。この空気感。好きだな。最近居心地がよく感じてしまう。一期一会の空間でこういう繋がりっていいよね。特にベテランの方々も凄く温和で困った時は色々と教示していただいた。ただ喫煙者が多いので、たばこ嫌いの人にはちょっとしんどいかもしれない。また現役自衛官の方の練度が凄まじかった。正規軍と民兵の違いを見せられた感覚。「人って練習した事以上の事は出来ない。」というのが持論なんだけど、それがより深まった。やっぱあれは勝てないって思ったもん。周りとの連携。無駄のない動き。そして体力。あれば素人が突撃して勝てるものでは無い。「自衛官すげぇ。」と思った瞬間だった。
文明が衰退した近未来感。好き好き大好き。
攻城戦が体験できるエリア。基本敵が付近で待機していると突破が難しい。
梯子を遠くから撮る。難所。ここをスムーズに突破できる人は凄いと思う。
無造作に生えている植物の見通しを悪くしている。
装甲車。動きませんが、こういうオブジェ大好き。
石垣って防衛方法としては理にかなっているよね。横で見ると。
左がトイレで、右が運営事務所。
東側陣地には旅館時代の遊具が残っている。中々に物騒が感じがいい。
対戦車ライフルを持って各幕猛ダッシュをする剛の者もいて、その姿は『花の慶次』の朱槍を持った慶次みたい。自分もその人を真似て前線へと突撃して速攻でやられてしまった。サバゲーで勝つには知恵がいる。ちなみに冬だったら厚手をしていた事もあって、体に当たった弾は全然痛くない。が、頭等の無防備な場所にヒットした時は痛かった。被っていた帽子も、ゲームの合間に落として無くしていた時だった。(ちなみにお昼休み時間に探して回収しました。)激しい動きでも防止が飛ばない対策をするべきだった
。
相手を倒せたどうか。正直わからなかったけど、多分ゼロだと思う。精進したい。
ゲームは大体16時半位にお開きとなった。
とても楽しかった。びっくりする位楽しかった。楽しすぎてエアガンの価格を調べて絶望してしまったけどね。サバゲー沼の深さは底なしに見えた。釣りと一緒だね。
凄く楽しい時間を過ごせたと思う。今年も様々な経験をこれからもやっていきたいね。
マナーを守って、楽しいサバゲーをエンジョイしましょ。
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「肥後ジャーナル」でも記事が上がっています。
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